TRPGやるなら、必ず覚えておいてほしいこと
TRPGについて、知らない方にもなるべくわかりやすく解説してきました。あとは実際にやってみてください、と言いたいところですが、そこで、実際にプレイをするとき、最低限、これだけは覚えておいてほしいという点を、ふたつお伝えしておきたいと思います。
セッションではゲームマスターの判断が絶対
TRPGは自由なゲームです。ルールはありますが、会話というフレキシブルなもので進みますし、人間の想像力には際限がありません。
それはTRPGの楽しさの源泉でもありますが、悪くするとゲームが散漫で収拾のつかないものになってしまう原因にもなりかねません。
そんなとき、場を収めるのはゲームマスターの役割です。そのため、ゲームマスターには、そのセッションにおける諸々の最終的な決定権があると考えられています。
もし、ゲーム中になにかゲーム運営上のことで参加者の意見が対立したりしても、最後はゲームマスターの判断・決定が優先されます。そうしないと答えの出ない問題が起こりうるからです。
このことは、参加者全員が理解し、心に留めておきましょう。
ただし、ゲームマスターに対して意見をしてはいけないという意味ではありません。良いゲームマスターはもちろん、プレイヤーの意見にも耳を傾けたうえで、判断をくだしてくれるものです。
ゲームは楽しむためにやっている
実際にプレイをしてみると、あまり楽しくなかったり、不快な思いをすることがあるかもしれません。その原因が何であるかは一概には言えません。
ゲームマスターの運営方法に問題があることもあります。一般的な意味で問題がなくても、自分とは合わないということもあるでしょう。ほかのプレイヤーとの相性や、ゲームの選択がよくなかったのかもしれません。逆に、自分のプレイの仕方に問題があったり、そもそも実はTRPGが自分には合わない遊びだったということだって考えられます。
なにが原因であるにせよ、TRPGは遊び・ゲームであり、参加者はそれぞれ自分が楽しむためにやっているのだということを忘れないようにしましょう。
言い換えると、楽しくないと思ったら、ガマンをする必要はないのです。といっても、プレイの途中でいきなり楽しくないと言い出したり、席を立ったりするのは、今度は逆に他の人の楽しさを阻害してしまいますから、そこはマナー的にもよくありません。言いたいのは、ゲームが終わったら、そのゲームマスターのセッション、同じプレイヤーのセッションにはもう参加しない自由もあるのだということです。
違うゲームを試してみたり、自分のプレイスタイルを見直すのももちろん大事です。
いずれの場合も、どうしても楽しめないな、と思ったらムリに続ける必要はありません。TRPGを楽しんでくれる人が増えれば嬉しいですが、TRPGをやることで不快な思いをする人がいるなら、その人はプレイするべきではありません。
まとめ
- -プレイでなにか問題が起きたら、ゲームマスターが最終的な判断をする。
- -プレイヤーはどんな場合でも、最終的にはゲームマスターの決定に従う。
- -ただし、ゲームマスターに意見を言ってはいけないという意味ではない。
- -参加者は全員、楽しむためにやっているということを理解しよう。
- -自分がTRPGが楽しくないと感じたら、ムリに続ける必要はない。