はじめに

テーブルトークRPG(TRPG)は参加者全員で物語をつくってゆくゲームです。

ゲームをプレイすることで、メイガスソウルの世界観でのお話を1つ、完成させることができます。

ひとりでする創作やPBWと違うところは、参加者の想定を超えた「偶然(ランダム性)」がかかわってくるところです。TRPGは「ゲーム」として参加者が楽しめるよう、サイコロなどを用いて、「偶然(ランダム性)」を組み込んでいます。

そのため、物語の展開や結末は、誰も予想できなかったものになることもあります。

結果、キャラクターの設定やイメージなどにそぐわない展開も起こりえるのですが、それも含めて「ゲーム」として楽しんでください。

 

TRPGをプレイするには

TRPG形式で「メイガスソウル」を楽しむには、まず、誰か「ゲームマスター」(主催・進行役)になる人が1人、必要です。そして数名の「プレイヤー」を集める必要があります。

TRPGはオフラインで集まって行うのが普通です。

そのため、誰かが会場を手配する必要があります。誰かの自宅や貸し会議室など、関係者以外の人の迷惑にならない個室を準備してください。

オンライン環境(ボイスチャット、テキストチャット)で行えなくもありません。「オンラインセッション」で検索すると、やり方が調べられます。

ゲームマスター役の当日までにシナリオを準備しておきます。

プレイヤーの人は、自分のキャラクターを用意します。当日、作成しても構いません。キャラクター作成についてはゲームマスターから指示があることもあるので、事前に確認しましょう。

当日は、全員が筆記用具と、ダイス(6面サイコロ)を用意します。ダイスは全員で最低1個あれば一応使えますが、できればゲームマスター含めた参加者×2~3個あれば快適です。

ダイスの使い方

本ルールでは6面ダイスを使用します。

ダイスを振ることを、「nD6」というような表記であらわします。Dはダイス、6は6面であることを意味しており、n個の6面ダイスを振る、ということです。

「2D6」なら、6面ダイスを2個振るということで、通常は出た目を合計します。出た目に対して修正値がある場合は、プラスまたはマイナスで表記します。「2D6+3」は、6面ダイスを2個振って合計した数に2を足す、という意味です。

 

PBWとの違い

PBWのプレイ経験のある人で、TRPGは経験がないという人は、以下のように考えると理解しやすいかもしれません。

PBWでは、OPが提示され、それに対して参加者は文章でプレイングを送り、それをもとに結果がノベルなどになります。TRPGは、これをもっと細かい単位で行い、プレイングも文章ではなく、口頭で行います。

たとえば「廃墟に住みついたキマイラを、迷い込んだ一般人が殺される前に倒す」というシナリオの場合、PBWでは、

・廃墟へ向かう方法(位置の特定や交通手段)
・一般人がいたら遠ざけるやり方
・敵との戦闘方法

などをすべてまとめてプレイングに書き、結果は1本のノベルなどにすべての結果が記述されます。

TRPGは、時系列に沿って、「廃墟に向かう」「一般人を発見する」「敵と遭遇する」といった個々の局面が提示され、そのつど、キャラクターの行動を口頭で宣言していきます。結果はすぐに判定され、その結果、局面に変化があれば提示されるので、PBWであればまとめて結果だけが発表される物語が、リアルタイムに進行していくことになります。

そのため、PBWに比べて、より臨場感のあるプレイが楽しめますが、反面、プレイの性質上、「オフラインで参加者が集まる」もしくは、「オンライン環境に時間を合わせて接続する」という必要が生じます。また、PBWでは、プレイヤーはプレイングを提出すれば後は待つだけですが、TRPGでは、プレイの間、時間を共有することになります。

 

TRPGとしての「Night Hunters」ルールの特徴

TRPGをご存じの方は、ひととおりルールに目を通してもらえればプレイは可能と思います。

ただし、すこし他のTRPGと異なる部分を感じるかもしれないので、補足しておきます。

通常、TRPGは、状況説明→行動宣言→判定→結果、という流れの繰り返しで進行していきます。

「Night Hunters」ルールでは、「みんなでお話をつくっていく」というTRPG本来の趣旨をより言葉通りのものと受け止め、まず判定を行い、その判定結果から逆算して、物語としての体裁を整え、つじつまを合わせていく、という場面が多くあります。これを、「演出」と呼んでいます。

演出の繰り返しによって、ゲームの進行とともになかば強制的に物語ができあがっていきます。慣れないとちょっと大変かもしれませんが、創作やPBWの経験がある人には難しくないはずです。ぜひ楽しんでやってみてください。

 

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